こんにちは。カウンセラー美喜子です。
アダルトチルドレンの方の悩みで親との関係が原因で、心の中に怒りや悲しみを抱えている人も多いかと思います。こうした気持ちは、自分の中でうまく処理しないと心に重くのしかかり、日常にも悪い影響を及ぼしてしまうことがあります。しかし、親への怒りや悲しみを抱えていても、自分を幸せにする方法はあります。このブログでは、親に対して複雑な感情を抱えながらも、どうすれば自分らしく、幸せに生きられるかを一緒に考えていきましょう。
感情を否定しない:自分の「怒り」や「悲しみ」を受け入れる
怒りや悲しみを抱えると、それを「感じてはいけない」と思うかもしれませんが、まずは自分の感情を否定せずに受け入れることが大切です。感情は自分の中で自然に生まれてくるものなので、押し込めたり無視したりしてしまうと、かえって心に蓄積してしまうことがあります。
具体的には、以下のように実践してみましょう。
感情を書き出す:「今日は親に対してどんな気持ちを感じたか」をノートやスマホに書いてみます。どんな些細なことでも構いません。書くことで、自分の気持ちが客観的に見えてくるでしょう。
一人で考え込まず、信頼できる人に話す:友達や家族、カウンセラーなどに話すことで気持ちが整理され、自分が「こう思っていたんだ」と気づけることがあります。
自分にとっての「安心できる場所」を見つける
親との関係が心に負担をかけていると感じたら、安心して過ごせる場所や、リラックスできる趣味を見つけることが効果的です。自分の心を休め、落ち着かせる場所があることで、ストレスをためにくくなります。
例えば、
自分の好きな場所に出かける:自然が好きなら公園や川辺、静かなカフェで一人時間を過ごすのもおすすめです。
趣味を見つける:音楽や読書、絵を描くなど、集中できる趣味を見つけることで気持ちがリフレッシュします。
日常の中でリラックスできる時間を作る:朝の散歩や夜のストレッチなど、自分だけのリラックスタイムを取り入れてみてください。
こうした場所や時間は、自分自身と向き合う機会にもなり、心を軽くしてくれます。
自分の小さな「幸せ」に気づく練習をする
怒りや悲しみを抱えていると、どうしても目の前の幸せに気づきにくくなってしまいます。しかし、小さな幸せを意識することで、心が少しずつ明るくなっていきます。例えば、朝の美味しいコーヒーや、友達との楽しい会話、寝る前のリラックスした時間など、自分が「気持ちいい」と感じる瞬間に目を向けてみましょう。
「今日の良かったこと」を書き出す:毎晩、今日感じた小さな幸せを3つ書いてみます。自分の幸せを振り返ることで、日常の中にも喜びがあることに気づきます。
日中に「今、幸せだな」と感じる瞬間に注意する:何気ない瞬間に幸せを感じることで、自分の感情が変わりやすくなります。
他人と自分を比較しない
親との関係でつらい思いをしていると、他の人と自分を比較してしまうことがあります。「自分はどうしてこんな家族なんだろう」や「普通の家庭だったらよかったのに」などと思うこともあるでしょう。しかし、他人と自分を比べると、その分、自己嫌悪が増してしまうことがあります。
そこで、他人と比べない練習をしましょう。例えば、友達や家族と会ったときに、「この人はこの人、自分は自分」と心の中で言ってみます。また、SNSなどで他人の生活を見てしまうときも、あえて少し距離を置くことで、心が楽になることがあります。
将来の自分に目を向ける
最後に、親への怒りや悲しみを抱えている自分を認めつつ、少しずつ未来に目を向けることも大切です。過去にとらわれすぎず、自分がどんな未来を送りたいかに意識を向けることで、希望が生まれ、前向きになれます。
例えば、
将来の目標を書き出してみる:大きな目標でなくても、「将来、どんな風に暮らしたいか」「何をしたいか」を考えてみます。親との関係は変えられなくても、自分の未来は自由に描けます。
その目標のためにできる小さな行動を考える:今の自分にできることを小さなステップとして取り組むことで、未来が少しずつ形になっていきます。
自分を幸せにすることは可能
親との関係が複雑であっても、まずは自分自身を大切にし、自分を幸せにすることは可能です。怒りや悲しみを完全に消す必要はありません。むしろ、その感情を抱えたままでも自分らしく生きていくための工夫を少しずつ積み重ねていくことが大切です。親との関係に左右されず、自分の人生を自分のものとして生きられるように、少しずつ前に進んでみましょう。