こんにちは。カウンセラー美喜子です。
誰かに振り回されず、自分らしく生きたい。でも、それをどう始めればいいかわからない。
アダルトチルドレンの多くは、自分の気持ちよりも他人の期待や感情を優先してしまいがちです。 それは、幼い頃に自分の身を守る方法ではあります。しかし、それでは、職場や、家庭の人間関係が健全に保たれないのです。それはなぜか?
今回は、健全な境界線(バウンダリー)を築く方法を具体的にお伝えします。読んで、少しずつ「自分らしさ」を見つけていきましょう。
境界線(バウンダリー)ってなに?
まず、「境界線」という言葉を聞いて、どんなイメージを持ちますか?
境界線とは、【自分と他人の間で考える「心の線」のこと】です。この線を意識することで、他人の要求に振り回されず、自分の意見や感情を大切にできるになります。
例:このような状況を想像してください。あなたはどう返事時ますか?
・友達に「今日、一緒にご飯行こうよ」と誘われた、しかし、私は疲れていて家で休みたいなと思っている。
・家族が「付き合って」と頼んできたけど、自分も用事があるので難しい。
このとき、「切れたら嫌われるかも」と思って相手の期待に応えてしまうのは、境界線がない状態です。逆に、自分の気持ちや状況を大切にして「今日は無理なんだ」と相手に伝られるのが、健全な境界線がある状態です。
境界線を築くとなにがいいの?
境界線を築くと、このような良いことが起こります
1、自分の時間と精神状態を守れる
無理な要求に耐え続けていると自分が知らないうちに疲弊てしまい、日常生活に支障をきたします。でも、境界線があれば自分のことを客観的にみることができ、自分のペースを大切にすることができます。
2、人間関係がよくなる
断ることで相手との関係は悪くなると思われるかも知れません。しかし、あなたの状況が相手に伝わり、信頼関係が生まれます。
3、もっと好きになれる
自分の気持ちを無視しない行動をとると、「自分を大切にできている」と感じられます。それが自信にもつながります。
どうやって境界線を築くの?具体的な方法3選
1. 「NO」を言う練習をする
「断るのが苦手」という人も多いですよね。最初は難しいですが、小さなシーンから練習してみましょう。
- 友達に「今日はちょっと無理だった」と正直に伝える。
- 職場で「それは今できない」と理由を添えて断る。
短い言葉でOKです。無理に長く説明しても大丈夫です。
2.自分の感情に気づく
境界線を築くためには、「自分が何を感じるか」を知ることが大切です。以下の質問を自分にしてみてください。
- 本当はどうしたいですか?
- これを聞いて、自分はどう感じますか?
自分の感情に気づけるようになります。自分の感情を理解してくると、今の自分でその要求を受けられるか考えられます。そして、他人の要求を優先する癖から抜け出しやすくなります。
3. 「相手の問題」と「自分の問題」を選択
他人の怒りや期待にすべて対応しようとする必要はありません。それは「相手の問題」です。例えば、家族が機嫌を損ねても、それはあなたの責任であるとは限りません。
迷ったときは、「これは私が解決すべきことですか?」と自分に聞いてみてください。きっとあなたは答えてくれるはずです。
こんなときどうする?具体例で考えてみよう!
例1:友達が頻繁に相談してきて、話聞くたびに疲れてしまう。
→「今日は自分の時間が必要だから、また懐かしい話そう」と伝えてみる。
例2:家族が「付き合って」と頼ってきたけど、自分も疲れている。
→「少し休んでからでいい?」と、自分のペースを伝える。
例3:職場で無理な仕事を考えられる。
→「今のスケジュールでは難しいです。他の人にお願いできますか?」と提案する。
このほかにも答え方はたくさんあるでしょう。
あなたはどんな回答ができましたか?
自分を守る一歩を踏み出そう
健全な境界線を築くことは、他人を遠慮することではなく、自分を大切にすることです。
最初は難しいかもしれないが、小さな一歩から始めてみませんか。 「NO」を言うこと、自分の感情に気づくこと、問題を考えること——これらを意識すれば、少しずつ自分らしさを大事にさせていただきます。
あなたの人生は、あなた自身のものです。他人に振り回されず、自分らしく穏やかな毎日を目指してみませんか?