兄弟に我慢させている…そんな罪悪感を抱えるママへ

Q: 障害を持つ子どもに手がかかりすぎて、兄弟児を後回しにしてしまうことがあります。この罪悪感はどうすればいいでしょうか?

A: その“罪悪感”こそが、ママが兄弟の気持ちを大切に考えている証です。罪悪感を感じたときは、「今の状況で自分にできるベストなことは何か?」と考える機会にしてください。たとえば、「今日は特別な時間を作ってあげよう」「明日は少し多めに話を聞こう」など、小さなアクションでも十分です。

兄弟が抱えがちな気持ち

兄弟は、親の愛情が自分に向けられていないと感じたり、我慢を強いられる場面が多い中で、以下のような気持ちを抱えることがあります。

  • 「ママはあの子ばかり見ている気がする」
  • 「自分の気持ちを我慢しなきゃいけない」
  • 「自分も頑張らないとダメなんだ」

これらの気持ちは、兄弟の心に不安や孤独感を生む原因となることがあります。

ママができる小さな工夫を取り入れるだけで、兄弟の心に安心感を与えられます。

1. 特別な時間を作る

たとえ10分でも「ママと二人だけの時間」を設けてみましょう。その時間は、兄弟児の話をじっくり聞いたり、一緒にゲームや絵を描いたりすることに使います。

2. 感謝の言葉を伝える

「お兄ちゃん/お姉ちゃんのおかげで助かったよ」と、具体的な場面を挙げて感謝を伝えることで、兄弟は自分の存在意義を感じることができます。

3. 小さな成功体験をサポートする

兄弟が得意なことを応援し、自信を育む場を作るのも効果的です。たとえば、スポーツや趣味をサポートすることで、自己肯定感を高める手助けができます。

兄弟と障害を持つ子どもとの間でトラブルが起きることは珍しくありません。その際の対応として、以下のポイントを意識してみてください。

感情の整理をサポートする

トラブルが起きたときには、まずそれぞれの気持ちに耳を傾けましょう。

  • 「どうして怒ったのか教えてくれる?」
  • 「何が嫌だった?」

感情を言葉にすることで、子どもたちは自分の気持ちを整理しやすくなります。

一緒に解決策を考える

「どうしたらお互いが納得できると思う?」と質問し、子どもたち自身で解決策を見つける機会を与えます。これにより、問題解決能力を育むことができます。

ママが元気でいることは家族全員のためにも大切です。疲れを感じたときには、次のような工夫を試してみてください。

家族内で役割分担を見直す

パートナーや親戚に具体的なお願いをすることで、ママの負担を軽くすることができます。「〇〇をお願いできる?」と具体的に頼むのがポイントです。

地域や外部のサポートを活用する

障害児支援サービスや兄弟のケアプログラムなどを調べて活用することで、心の余裕が生まれます。

自分の時間を確保する

数分でも良いので、好きな音楽を聴いたり、散歩をしたりと自分をリフレッシュする時間を取り入れましょう。

以下のチェックリストを参考にして、無理のない範囲で取り組んでみてください。

  1. 一日10分、兄弟と二人だけの時間を作る。
  2. 感謝の気持ちを具体的に伝える。
  3. 兄弟が得意なことを応援する。
  4. 兄弟の気持ちを聞く機会を意識する。
  5. 自分の時間を確保してリフレッシュする。

兄弟とのバランスを取ることは簡単ではありませんが、ママが体調を壊してしまっては、何もなりません。少しづつ工夫できることや、できないときもあると思います。しかし、「自分がだめなんだ」と責めるのではなく、「私はベスト尽くしているからすごいよね」と考えられうように心の余裕を持ってほしいです。それができなときには、一人で頑張らず、福祉サポートや、家族のサポート、また相談にのらせていただきます。

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